教材「めざましあそび」の取り組みについて
認定こども園新琴似幼稚園では、ピアジェ理論を取り入れた教材「めざましあそび」を長年使用してきました。
教材を保育の中で使用することで、しだいに「めざましあそび」の魅力と子どもたちが楽しそうに遊ぶ姿を実感してきました。
教師からのねらいの提示の仕方や活動の進め方、またことばかけによって、満3歳児、3歳児であっても、4歳児、5歳児であっても子どもたちの遊びが多様に変化して行くのを目のあたりにして、この教材の無限の可能性と素晴らしさを実感しております。
そして何よりも教師の保育に対する感性が磨かれ、保育の質の向上に寄与しているのではないかと考えております。
表題にあるように、子どもの知的発達は自然に成熟して発達して行くのではなく、充分にはたらくようになるために、これを使いこなす活動が必要です。この活動は一般に遊びとして現れます。
ピアジェ(発達心理学者)は遊びを同じことを反復する中でより上手に出来るようになると、自己統制感、達成感から「活動する楽しさ」を感じ、やがてその行為は確かなものとして確立されていくと論じました。どんな知的能力も意欲なしでは身につかないものです。
年長児(5歳児)は、7月の頃になるとクラスづくりが進み、友だちとの関係が一段と深って行く時期です。この時期に相応しい教材「めざましあそび」を教育課程に取り込んでいるのにはしっかりした理由があるのです。
テーマ「ドリームランド」この教材のねらいは迷路すごろくをしながら、ドリームランドへ行く道を模索してあそぶことにより、数に対する興味や関心を育てることにあります。
子供たちのあそびは、活動する中で精いっぱい考えたり、想像したり、工夫したり、創り出したりしながら、活動したことの実感と充実感を体験することなのです。また「めざましあそび」は関わってあそぶ喜びに目覚める教材です。
このようにめざまし教材は遊び体験を通しての総合学習と見なすことが出来ます。これが本園の「めざましあそび」の優れた教材としての位置づけなのです。
本園は教育の特色の一つに「めざまし教育」の保育実践を進めて、9年目を迎えております。公益法人日本幼年教育会の加盟園(1969年文部大臣より認可された幼児教育研究団体)として研修と研究を重ねております。
めざまし教育学はピアジェ理論による幼児教育と読み替えることが出来ます。ピアジェは20世紀を代表する大変重要な発達心理学者であり、0~6歳児までの知能の発達について理論と方法について体系化し幼児教育の重要な基礎理論となっております。彼は生物学や心理学のほか物理学、哲学などの影響も受け発生認識論という新しい学問を確立し幼児教育に大きな影響を与えてきました。
これまで本園はモンテッソーリ教育の基礎理論、フレーベルの人間教育(世界最初の幼稚園創設)を土台に、さらにピアジェ理論に基づく「めざまし教育学」の導入によってより豊かな幼児教育の推進に努めております。
なぜ今日、新しい保育理論の武装と導入を必要としているのでしょうか、いくつかの理由として、第1は近年保育の専門性が高まっていること。(保育の質の向上、保育理論の構築、保育実践)第2は子ども子育て支援法、認定こども園法の理念の多様性の保育観 第3 10月から始まる幼児教育の無償化と公共性(準義務化) 第4 平成30年度幼児教育要領の改訂(幼稚園~高校)18年教育の体系化)等時代的要請に応えるべき背景があります。
本園はこのような時代の要請に応える幼稚園教育の充実と発展を願い、幼稚園型認定こども園となって4年目を迎えており、認定こども園に通う子どもたちには、満3歳児から「めざまし教育」を進めたいと思っております。この代表教材「めざましあそび」は保育実践上、本園の中心的な教育方法の一つとして提供しているのです。
本園の3大行事の一つ運動会が近づいて来ました。子供たちが、毎日楽しい運動会となるようにいろいろな工夫を凝らした保育に取り組んできました。
大運動会は、本来多数の人々が集まって運動を楽しむ会で、園ではPTA,時には地域の方々、保護者、家族、未就園児、卒園児などにも広く参加して頂く圓行事の中で大きなセレモニーとなってきました。そのため、以前は楽しむ運動会というより、父母に対する一種のショウーになって、子どもたちは、毎日苦しいほどの練習を強いられる姿が見られた時もありました。
近年なって、運動会の目的は何なのかという反省の下で、新しいこども子育て新制度、新教育要領の改訂に伴い、幼稚園型認定こども園(幼稚園)としての運動会の見直しと反省のもとに、「日頃の教育・保育活動の成果の一端を公開し、理解してもらう」こと、同時に「子どもの活動を中心とした、保護者が楽しむ会」という方向に転換しております。
そして教師(教諭)の教育的な指導のねらいをもって取り組んでおります。子供たちの生活の中から発達に則した基礎体力の向上、基礎技能の発達を踏まえて種目設定となっています。また、競技の遊具類もことさら特別なものをあつらえることなく最小限の遊具を利用してプログラムを組むなど毎日の生活の積み上げによって意欲を高めるよう運動会に臨んでおります。
なお、近年の地球温暖化対策(熱中症)も考慮して午前中ですべて終了できるよう健康、安全に配慮したプログラムとしています。
運動会は運動遊びの延長として子供たちが大変楽しみにしている活動のひとつである。また保護者をはじめ、祖父、祖母も多く参観され、屋外でのびのびと活動する子どもの様子を間近に見れて、子どもの成長を身近に感じることが出来る大事な行事でもある。
園では運動会の構想を練りつつ、時代の要請にも応えながら種目の精選と時間的な配分を考慮し、現代の地球温暖化など子どもの安全と健康に留意しながら内容を創りあげている。教育的には日常の運動遊びと保育の過程を大事にする取り組みでもあり、運動会を通して次の行事活動に意欲的に繋げていける取り組みでもある。令和元年度(創立第54回運動会)テーマ「笑顔いっぱい!元気いっぱい!力をあわせてがんばろう!」というスローガンを掲げ、子どもたちは練習に取り組む毎日である。
同時に子どもたちの基礎運動能力の向上をめざし、体力づくりの取り組みでもある。本園の3大行事(運動会、生活発表会、音楽会)の一つである運動会は1学期に位置付けられ、この学期に運動会の取り組みを進めることは、子どもの発達課題に相応しい教育課程を必要としている。
体力づくりは、多くの子どもが歩行を開始し小学校に入学するまでに走ったり、とんだり、投げたり、ぶらさがったり、登ったり、様々な運動能力が発達して行くが、幼稚園生活において如何に育成するか大きな課題であり、そのために幼児期において発育を促す多種多様な遊びを経験をさせること、遊びを通して歩く、走る、止まる、向きを変える、ジャンプする、スキップする、コロコロ転がる、ぶらさがる、投げる、けるなどの動きが身に付けられるように園では教師の指導の下で自由あそびや課外活動、各種行事・活動等運動遊びを保育の中に織り込んでいる。
教師の動機づけ、場の設定などいろいろ工夫を必要としながら運動会に精力的に取り組んでいる。運動会が園ぐるみ・家族ぐるみでより楽しく、一層の盛り上がりに期待している子供たちである。
本園の2歳児教育が始まったのは平成17年体験保育の開設から始まります。長年幼稚園教育の実践を進める中で1・2歳児教育の必要性を一方で強く感じていたのです。
家庭の中だけでは子育て支援しにくいところを、どのように幼稚園で援助することが出来るのか、如何に支援し何を必要とするのかを模索しておりました。
早くから先生やお友だちと触れ合うことを通して、社会性の発達を如何に促していくかは、乳児・幼児を問わずこれからの幼児教育の重要な役割と考えています。
また、これからの時代は幼稚園教育を進めるうえで発達の順次性、継続性、接続性、社会性を必要としています。このため3歳児から5歳児へのつながりを見据えての2歳児幼児教育なのです。すでに本園は一昨年から満3歳児学級を単独開設して保育実践に踏み出しております。
これまでの14年間の2歳児親子教室(ことり教室)を通して2歳児教育の詳細が明らかになったと実感となっています。平成30年度より2歳児教室(ことり教室)は2クラス体制で今日を迎えております。令和元年(2019)2人担任制で2号認定担任が主軸なって対応しています。
保護者との連携のもとで一人ひとりの個性や発達段階に対応しながら子ども達の社会性の発達を促しながら幼稚園教育(幼児教育)へつなげていくように取り組んでいます。
4月11日(木)から始まった慣らし保育は8日間を終えて23日から平常保育(午後保育)となります。新入園児(特に3歳児)にとっては人生初めての幼稚園生活を過ごしてきたことになりますが、教師(保育者)にとって毎日がドラマの連続だったといえましょう。充実した時間の中で保育に取り組むことが出来ました。
3歳児(満3歳児も含めて)の教育課程の編成に当たっては、いくつかの留意することに心掛け取り組んでおります。
その一つは幼児の生活は、入園当初の一人ひとりの遊びや教師との触れあいを通して幼稚園生活に親しみを持てるようにすることをねらいとしています。
園のカリキュラムの4月には「楽しい幼稚園」とあります。それは、教師(保育者)や園に親しみをもって登園することができること、それができる生活が、より安定した時期を迎えてくることに繫がり、他の幼児との関りの中で幼児の主体的な活動が深まり、幼児が互いに必要な存在となることでしょう。やがて幼児同士や学級全体で目的をもって共同して幼稚園生活を展開していけるようになることでしょう。
明日からは、もう少し時間の保障を必要とする平常保育の始まりとなります。これからさらに子どもたちとの温かい信頼関係を如何に構築するかが学級担任としての重要な次のステップとなります。
2つ目は家庭との連携を緊密にしながら、生活のリズムや安全面に十分に配慮することの取り組みです。また随時入園してくる満3歳児についても、学年の途中から入園することを考慮し、幼児が安心して幼稚園生活を過ごせるよう補助教諭との連携チーム保育が必要となります。
3つ目は幼稚園生活が幼児にとって安全なものとなるように、教職員による協力体制の下、幼児の主体的な活動を大切にしつつ、園庭や園舎などの環境の配慮や指導の工夫を行うことになります。入園当初あれだけ泣き騒ぎ、動き回っていた子どもたちはお部屋で他児との関りはなくても遊具やお絵描きなどに集中し、遊ぶことで落ち着いた姿となってきました。お部屋中で楽しく過ごす変容振りとなってきました。
今年度の子どもたちの嬉しい傾向はコミュニケーションのとれる子どもたちが例年より少し多いという傾向にあります。これから成長が大変楽しみな年少組の子どもたちなのです。
~伸びゆく子どもたちのために~ 新年度あいさつ 園長 須藤勝麿
旧制度の幼稚園から新制度の幼稚園型認定こども園に移行して4年目を迎えました。やっと地域になくてはならない存在の幼稚園型認定こども園となりました。今後も保護者の皆様が働いている、いないに関わらずいっしょに園に通うお子様が明るく元気な子どもに育つよう、共に頑張っていきましょう。
新年度はすでに4月1日から特別預かり保育が始まっております。平成31年度は5月より新しい元号「令和」に切り替わり、新天皇が即位される記念すべき年になります。
本園は4月9日(火)始業式、4月10日(水)は第54回入園式を迎え、新入園児、保護者の方々、関係者の方々にとって大変心待ちにしていることでしょう。表題にあるテーマの下で新年度も「幼稚園型認定こども園」として教育・保育実践を積み重ねて参ります。キンダーガーデン(Kindergarten).ドイツ語で幼稚園をこう呼びます。
私は、幼稚園は「キンダーガーデン」の名にふさわしい”子どものための楽しい庭”でありたいと思っております。子供にとって楽しいことってなんでしょうか?それは、いろいろな子どもたちが仲良く暮らすことではないでしょうか。そして、お父さんやお母さん、幼稚園の先生、時におじいさん、おばあさん、地域の支援してくれる方々も一緒に楽しむことが出来たら最高です。
新しい時代を迎える今、幼稚園型認定こども園に求められているのは、新しい子育て環境を作りあげることです。地域社会の正常な形成となる拠点づくりです。人格形成の基礎となる大切な乳幼児期。「健康で生き生きと仲間を大切にし、思いやりのある子供に」を教育・保育目標に伸びゆく子どもたちのために新年号「令和」の時代を無限の可能性と希望あふれるお子様の未来の幸せのために、頑張って参ります。
本年度もどうぞご支援・ご協力頂きますよう心よりお願いしご挨拶と致します。