モンテッソーリ教育

モンテッソーリQ&A

モンテッソーリって誰?

 モンテッソーリはイタリア最初の女性医学博士であり、幼児の教育法を確立した人です。

教育に対する考え方は?

 教育の基本は、「子供は、自らを成長・発達させる力を持って生まれてくる。大人 (親や教師)は、その要求を汲み取り、自由を保障し、子供達の自発的な活動を援助する存在に徹しなければならない」という考えにあります。

幼稚園での取り組みは?

 新琴似幼稚園では子供の敏感期に合わせた環境を整えており、「おしごと」を通して子供が好きなときに日常生活の練習や言語、算数、文化について学ぶことができます。

研究と実践

冬期園内研修会 平成23年度研修レポートより [2012-01-16〜17]

モンテソーリ5分野の実践研究レポート(Iクラス)

活動の様子

○モンテッソーリ教育の5分野の視点とは

日常生活の練習…"運動の敏感期"である。
生活のほとんどが動きによって構成されている。歯を磨く、ご飯を食べる、靴を履く、歩く、鞄を持つ・・どれも当たり前のようで、それらを初めて行おうとするこどもとっては非常に複雑な動きである。
感覚教育…"感覚の敏感期"である。
私たちは五感(視覚・聴覚・触覚・味覚・臭覚)を使うことで生活の様々な事柄を認識している。
算数教育…「数の敏感期」である。
幼児期の敏感期の一つに「数の敏感期」がある。この時機、子どもは身近にある様々な「数」に興味を示す。そして数というものは、数字、数詞、数量の3つから成り立っている。
活動の様子
言語教育…"言語の敏感期"である。
また、言語教育・算数教育・文化教育といった知的な活動の基盤には「日常生活の練習」や「感覚教育」がある。動きの基礎、そして五感を十分に使った活動を経てこれらの知的教育(複雑な活動)が行える。
文化教育…算数教育や言語教育に分類されない知的活動を指す。
その対象は幅広く、地理や動植物、宗教、音楽、歴史、体育、美術、科学など。子どもが生活する中で、年齢が上がり世界が広がることは興味の対象が広がるということ。その興味の対象を満たす事の出来る活動が文化教育である。

○「日常生活の練習」における関わり

?基本運動
立つ・座る・歩く・運ぶ・絞る・切る・貼る・注ぐ・つまむ・折る・縫う・あけ移すなど

(関わり)

  • 人の話を聞く姿勢や、椅子の持ち方・座り方。
  • 製作時に使うはさみ活動やのりの活動。
  • 製作時や自由遊びの際の、手先を使った折り紙活動。
  • 昼食時のお茶を自分のコップへ、こぼさないように注ぐ。
  • 本物の包丁、子どもにあったサイズの包丁で、収穫した野菜を切る。
?社交的な振る舞い
挨拶の仕方・戸の開け閉め・お茶の勧め方・順番を待つ・鋭利なものの受渡しなど。

(関わり)

  • 朝の元気のいい挨拶や感謝の気持ちを相手に伝えること。
  • お部屋のドアの閉め方。
  • 順番に並ぶ、順番に待つこと。
  • 危害が加わりそうな物の渡し方、使い方(はさみなど)  
?環境への配慮
掃く・机を拭く・洗濯・金属磨き・アイロン・食器洗い等。

(関わり)

  • 大掃除・・雑巾の絞り方、床を拭く、こぼしたものをふく、汚れているところをふく。
  • お部屋のごみをほうきで掃く。
?自己への配慮
衣服の着脱・靴磨き・着衣枠・爪切りなど。

(関わり)

  • 汚れてしまった服を脱ぎ、新しい服に取り替える。脱いだものをたたむ。
  • 自分のジャンバーを脱ぎ、自分の場所へ掛ける。
  • ご飯を食べ終わったら、歯を磨く。
?運動の調整
線上歩行・静寂練習

(関わり)

  • 一度静かになり、静かになることを体験して、これが静かであると確認する。繰り返し行う。

冬期園内研修会 平成23年度研修レポートより [2012-01-16〜17]

5分野の諸実践(年長組)

 年長組は、敏感期などで感覚を磨き、繰り返しによってどんどん吸収していく時期から一歩進んでそういった経験を基盤として自ら興味のあるものや事柄に働きかけ、自分から様々な刺激を得て、成長していっているのだなと日々かんじている。

(以下実践内容は省略)

実践事項・事柄のみ記載

日常練習
普段から日常の動作をきちんと行う練習
実践1 昼食時
言語
言葉、文章の読み書きなど
実践2 文字ワーク プリント
感覚
五感の発達、様々な経験
実践3 ぶどう狩り
数の概念 、数量の感覚
実践4 時間の感覚
文化
地理、地学、歴史、動物、植物、道徳、音楽、体育、美術などが含まれ、宇宙にあるすべての文化教育が対象
実践5 国旗の塗り絵       

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